旧当目小学校 里山資料館に
教室に並んだ昔ながらの農機具に見入る来館者
開館式で主催者挨拶をする向峠会長
修田勝好事務局長が経過報告を行った
当目地区の住民グループ「夢を語る会」は7月16日、旧当目小学校を地域の自然や歴史を伝える「里山稲作農林資料館」として開館しました。
能登半島地震による取り壊しを免れた教室棟の一階には、江戸時代に普及した米ともみ殻を選別する木製の唐箕や脱穀用の千歯扱きなど、伝統的な農機具180点を並べました。使用経験のあるお年寄りが解説用のイラストを添えています。
二階では、前身の当目中学校が初任地で、現在当目に住む元理科教諭・谷口正成さんの40年間近い生物調査の成果の一部を披露。町野川で採取し、全国でも希少とされるムカシトンボを含む120点を写真や地図と一緒に紹介しています。
開館式で同会の向峠智隆会長は、『家にあった貴重なものを提供したり、展示物を製作したりしてくれた集落住民に感謝する。外から来た人と当目の住民が交流する場所にしていきたい』と挨拶。
持木一茂能登町長は、『かつて子どもたちの学びやだったこの建物が、世界農業遺産である「能登の里山」での暮らしを学ぶ場所となることを期待する』と祝辞を述べました。
来館は予約制。問い合わせ先は、向峠会長=電0768(76)1905へ。
同会は、旧体育館を使っての薪作りや能登の郷土食「ひねずし」の製造を行っており、県立大学の学生たちと地元産コシヒカリのブランド化にも取り組んでいます。
資料館は旧当目小の校舎を活用して整備された
谷口文雄副会長から展示物の説明を受ける持木町長
思いで深い教室で来館者に熱く語る谷口正成さん
展示物の目玉の1つが、谷口さんによる水生生物の標本
廊下には卒業写真も掲示されている
お問い合わせ先
〒927-0492 石川県鳳珠郡能登町字宇出津ト字50番地1
電話番号:0768-62-8524
FAX番号:0768-62-8505
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