田原さんに北陸農政功績者表彰

特産ブルーベリー　普及に尽力

能登町の特産品ブルーベリーの普及や魅力発信に尽力したとして、北陸農政局の令和元年度の農政功績者表彰（北陸農政局長賞 園芸・畜産経営部門）を受賞した柳田重年の田原義昭さん（７０）が３月９日、役場で持木一茂町長に喜びを語りました。

田原さんは昭和４５年に旧柳田村（現能登町）の職員になりました。平成元年からは「柳田村ふれあいの里公社（現能登町ふれあい公社）」職員として、日本で初めて木材チップを使ったブルーベリーの栽培方法を確立するのに尽力しました。以降も生産農家の指導や講演会を行うなど、地域の農業振興や交流人口拡大に貢献してきました。日本ブルーベリー協会から北陸で唯一の栽培士に認定されています。
役場で田原さんは、米国を視察した際にチップによる栽培を着想したことなどを紹介。「これからも栽培普及に努めたい」と語りました。持木町長は「町外の農家にも田原さんの教えを受けた人は少なくないと聞いている。これからも次世代農業者に技術指導をお願いします」とねぎらいました。
能登町では旧柳田村時代の昭和６０年頃から、地域おこしのためブルーベリー栽培や特産品化が始まりました。現在は地元の約１３０軒の農家が栽培するなど、北陸最大の産地となっています。

能登町の歴代受賞者は次のとおり。（敬称略）
　■平成１０年度　神田久夫（内浦長尾）：農業技術と指導
　■平成１６年度　岡田　肇（明野）：園芸・特産
　■平成２８年度　向峠智隆（当目）：土地改良

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