幼少期から色々な自然体験をさせてあげられる

名前:兵衛恵さん
職業:ゲストハウス経営
家族構成:夫妻、息子1人
能登町出身の兵衛さんは、15年ほど名古屋に住んだ後、結婚を機にUターン。
2019年には田ノ浦に海の見えるゲストハウスをオープンし、能登町を訪れる人々を迎えています。
また、6歳の息子を育てる母でもあり、忙しくも楽しい毎日を過ごしています。
能登町には戻ってくる予定だったのですか?
戻ってきたいなと思っていましたが、仕事があるのかな?という不安がやっぱりあって。
でも、名古屋に住んでいた頃も、毎年夏になるとここ田ノ浦の海に遊びに来ていたんです。
すごくキレイなここの海が昔から好きだったので。
そんな中、結婚を機に能登町に戻れることになって、家を探していた時にこの場所に土地が見つかり、家を建てると同時にゲストハウスをすることになりました。
いつかは何か商売をしたいと思っていたんですが、この場所を見た時にゲストハウスができるかなと思い浮かんで。
ここに住むことが決まってから息子も授かることができたので、縁があったのかなと思っています。



能登町での子育てはいかがですか?
自然が豊かで、生まれた時からいろいろな経験をさせてあげられるのがいいですね。
家の目の前が海でとても穏やかなので、息子は家で水着に着替えてそのまま海にチャポンと入ったり、網と容器を持ってカニを捕まえに行ったりしています。近所にお友達もいるので、一緒に遊んでいます。
海・磯・山・川が近くほぼ渋滞がないので、自宅から20分以内で遊びに行ける場所がたくさんあるんですよ。
すぐ近くにある弁天島では磯遊びができますし、山のほうには自然体験村【ケロンの小さな村】という子どもの夢がつまったような遊び場があって、息子は今そこがお気に入りです。
ゲストハウスのお客様で群馬から毎年来てくださるファミリーがいるんですが、群馬は海がないから子どもに海遊びをさせてあげられるのが嬉しい、ケロンの小さな村も自然遊びがいっぱいあってすごくいいところだね、と喜んでくれて。
やっぱり子育てをする親の感覚は同じかなと思いますね。
息子さんが学校に通う交通手段は?
スクールバスに申請すれば乗れるのですが、今は私が送り迎えしています。
車で1分くらいかな。他の子たちも含めて登下校風景も見られるし、できることはしてあげたいなと。
今、小学1年生なのですが、1クラスは22人です。同じクラスの子の中には、移住してきた子もいるんですよ。震災後に支援に来てくださった方が能登町を気に入って、家族で移住されたようです。そんなふうに移住したいという方の話は結構よく聞きますよ。

子育てをする中で、町の人との思い出に残るエピソードはありますか?
今は震災の影響で休館しているのですが、能登七見健康福祉の郷「なごみ」というお風呂やプールのある施設があって。
息子が生後6カ月の頃から毎日のように温泉に入りに行き、プールに入れる年齢からはプール用オムツを履いて遊んでいたのですが、そこで周りの人々にたくさん助けていただきました。
ちょっと見ていてもらえると助かるな、と思う時に、ゆっくり洗っておいで、ゆっくり浸かっておいでと息子を抱っこしていてくれたり、小さい時から毎日のように見ているから孫みたいと感じていただけたり。おばあちゃんがたくさんできたような気持ちで、心も体もほっこりしたのを覚えています。
子どもが少ないから、「みんなのアイドルだね」なんて言ってかわいがってもらえるんですね。私も子ども連れの方を見かけたら話しかけてしまいますし、地域で子どもを見守っている感じがありますね。
